修正型電気けいれん療法(m-ECT)のご案内

修正型電気けいれん療法(m-ECT)とは

ウエルフェア九州病院では、令和5年2月より「修正型電気けいれん療法(m-ECT)」を導入しています。

m-ECTとは、脳に数秒間の微弱な電気刺激を与えることで、うつ病や統合失調症などの精神症状を改善することを目的とした治療法です。1938年から世界中で用いられており、長い歴史と豊富な実績のある精神科の専門的治療法の一つです。

「電気を流す」という言葉に不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、現代のm-ECTは、麻酔科医の協力のもと、全身麻酔と筋弛緩剤を使用した安全性の高い方法で行われます。基本的には患者様が完全に眠っている間に施行されるため、治療中に痛みや恐怖心を感じることはありません。

当院では、施行前の入念な身体検査をはじめ、精神科医と麻酔科医による慎重な診察、施行中の厳密なモニタリング、施行後のカンファレンス実施など、安全には最大限の配慮を行っています。

当院のm-ECT治療の5つの特徴

  • 鹿児島県南薩地区で唯一のm-ECT導入医療機関
    • 地域における精神科高度治療の中核施設として、南薩地区で唯一、m-ECTを導入・実施しています。
  • 麻酔科医師の立ち会いによる安心・安全な治療
    • 毎回必ず麻酔科医が治療に立ち会い、全身麻酔の管理を行うことで、患者様の痛みや不安、身体的リスクを最小限に抑えています。
  • 入院・外来どちらの治療にも対応可能
    • 治療の安全性を十分に確保するため初回導入時は入院となりますが、症状の安定や一定の安全基準を満たした後は、外来通院での治療(m-ECTなど)への移行が可能です。 お仕事やご家庭など、日常生活との両立を希望される方もまずはご相談ください。
  • 治療期間は原則3ヶ月以内の計画的なプラン
    • ご本人様・ご家族様と十分にご相談しながら、社会復帰を見据えた個別の治療スケジュールを立て、計画的に進めてまいります。
  • 鹿児島市内をはじめとする医療機関からの紹介実績多数
    • 当院の高度な実施体制と確かな実績を評価いただき、鹿児島市内をはじめとする多くの精神科病院・クリニックより、数多くの患者様をご紹介いただいております。

治療の対象となる方

このような方にm-ECTという選択肢があります。

  • うつ病
  • 躁うつ病(双極性感情障害)
  • 統合失調症
  • 抗うつ薬や抗精神病薬などの薬物療法のみでは、症状の十分な改善が難しい方
  • 薬の副作用が強く現れてしまい、お薬による治療を続けるのが困難な方
  • 症状の悪化により食事が全く摂れない、または自殺の切迫(生きているのがつらい等)があり、一刻も早い回復が必要な方
  • 過去にm-ECTで症状の改善が認められたが、その後、症状の再燃・再発を繰り返している方
  • ご家族が深く悩まれており、新しい回復への突破口を探していらっしゃる場合

実際に治療を受けた方の声

 「治療後、まるで霧が晴れたように頭がすっきりし、気分の落ち込みが劇的に変わりました」

「服薬を続けてもなかなか改善しなかったのですが、m-ECTを受けてからは少しずつ家事や仕事ができるようになっています」

よくあるご質問

脳に電気を流して、記憶がなくなったり頭が悪くなったりしませんか?

一時的な物忘れ(記憶障害)がみられることがありますが、時間の経過とともに多くは回復します。

治療直後から数日〜数週間の間、「治療前後の出来事を思い出せない」「新しいことを覚えにくい」といった一時的な記憶障害や、頭痛、だるさなどが生じることがあります。しかし、これらは一時的な症状であり、脳の組織が破壊されたり、知能が低下したりすることはありませんのでご安心ください。

どのようなスケジュールで行われますか?

週に2〜3回の頻度で、合計6〜12回(1〜2ヶ月間)を1クールとして行うのが一般的です。

患者様の症状や回復の度合いを見極めながら、最適な回数を決定します。急性期の症状が落ち着いた後は、再発を防ぐために月に1〜2回程度、外来通院にて継続して行う「維持m-ECT」という方法をとることも可能です。

枕崎市以外に住んでいても利用できますか?

はい。枕崎市のほか、南さつま市、南九州市にお住まいの方も対象です。

高齢者や身体の持病がある人でも受けられますか?

施行前に詳細な身体検査を行い、麻酔科医を含めた慎重な評価のもとで判断いたします。

m-ECTは薬物療法に比べて効果の発現が早く、お薬の副作用(肝機能・腎機能への負担など)を避けられるため、実は高齢の患者様にも適した治療法です。事前に心電図や胸部レントゲン、頭部CTなどの検査をしっかりと行い、安全に施行できるかを厳格に確認します。

ご相談・お問い合わせ方法

迷ったらまずお電話ください。

m-ECTをご希望の方、またはご家族様がご相談を希望される場合は、お電話いただくか、現在受診されている医療機関の主治医の先生を通じてご連絡ください。患者様のこれまでの治療歴や現在の状態を丁寧にお伺いした上で、最適な治療プラン(入院・外来)をご提案いたします。

※患者様のお体の状態や検査結果によっては、本治療の適応とならないケースもございますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ窓口

地域連携課

(代表:0993-72-0055)

お電話口で「m-ECT(電気けいれん療法)の相談です」とお伝えください。

【受付時間】
月曜日~土曜日|9:00~17:00

医療機関の皆さまへ(ご紹介について)

当院では、地域の先生方との紧密な情報共有と連携を重視しております。ご紹介をご検討の医療機関様は、地域連携課までお気軽にご相談ください。

ご相談にあたっては、事前に「診療情報提供書(紹介状)」を当院の地域連携課までFAXまたは郵送にてご送付いただけますようお願いいたします。皆さまと連携しながら、安全で有効高度な医療を地域へ提供してまいります。

※患者様の状態や検査結果等によっては、適応とならないケースもありますのであらかじめご了承ください。

Tel:0993-76-1800(直通)

Fax:0993-72-1199(専用)

Mail:jsk_psw@wkh.or.jp(代表)